syouwanowasuremono’s blog

懐かしい旧車・モノ・コトにまつわる雑感

2024-01-01から1年間の記事一覧

運転代行再び

〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉔ 【日産 ブルーバード(6代目・910型)】 20代の初め、毎日の出勤は苦ではなかった。と言って、決して仕事が楽しかったわけではない。往復のドライブで気分をリセットすることができたからだ。 身の程知らずというか、生意気に…

空に向かって跳べ!

〈昭和の忘れもの〉バイク編㉗ 【ヤマハ トレール250DT-1】 以前、兄貴分のヤマハRT360について書いた。乗っていた人物のキャラが特異だったので先行したが、知名度・人気共に高かった250DT-1(DT250)を忘れるわけにはいかないだろう。 *DT250は250DT-1の…

愛しきワンパターン

〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊶ 【『VAN』のジャケット】 自慢じゃないが、ファッションセンスがない。容姿に恵まれているわけでもないので、何を着たところで変わらないと端から諦めている。それでも思春期には人並みに流行りモノにアンテナを張り、最低…

贈り物

〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉓ 【マツダ ランティスクーペ・タイプR】 1980年代から90年代初頭のバブル崩壊まで、国産自動車メーカーは絶頂期にあった。物(車)さえ有ればいくらでも売れるという状況で、殊にトヨタ・日産の2大メーカーの強大な販売網はそ…

とばっちり

〈昭和の忘れもの〉バイク編㉖ 【ホンダ CB750K part2】 端的に言えば優等生。それが1ヶ月程過ぎた時点での、新しい相棒・CB750Kに対する感想だった。 4気筒DOHCエンジンは静かで滑らかそのもの。見た目もメカニカルで美しく、バイク全体のオーソドックスな…

連敗

〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊵ 【レーザーディスク】 好奇心は豊かな心の発露である―――それは「新しいモノ好き」と同義だと思い込んでいたが、どうやらそれは間違いだったようだ。なぜなら、好奇心探求のゴールには達成感があるが、新しいモノを手に入れ…

「モモステ」という儀式

〈昭和の忘れもの〉クルマ番外編 【MOMOのステアリング】 愛車遍歴と言えるほどクルマを乗り継いできたわけではないが、一点だけ拘りがあり、新車に入れ替える際には必ずステアリングを交換している。 何事にも懐具合と要相談の小市民には大衆車クラスしか手…

遙かなる咆哮

〈昭和の忘れもの〉バイク番外編 【片岡義男のオートバイ讃歌『単車』 日本コロムビア(株)】 作家の片岡義男氏監修「オートバイ讃歌3部作」第3弾で、旧車ファンなら誰もが知る8台の走行音(エンジン音・排気音・メカニカルノイズ)が収められたレコード…

忘れかけていた純情

〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊴ 【『小さな恋のものがたり』みつはしちかこ著(立風書房、学研)】 「呪縛」や「亡霊」といった不穏なワードが続いたので、今回は目一杯メルヘンタッチな話題である。 『小さな恋のものがたり(1~46集)』通称「ちい恋」…

草叢の亡霊

〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉒ 【スズキ マイティボーイ】 時折通る川沿いの草叢(くさむら)に、「マイティボーイ」が放置(不法投棄?)されていた。1983年にスズキから発売された、軽の“ピックアップトラック”である。 2代目「セルボ」のBピラー後方を切…

444(トリプルフォー)の呪縛

〈昭和の忘れもの〉バイク編㉕ 【ホンダ CB750K】 CB750fourの後釜に、10年ぶりにフルモデルチェンジされたCB750Kが収まることになった。(愛車は新型のマイナーチェンジ版) エンジンは4サイクル4気筒で排気量も同じ750㏄だがDOHC(ダブル・オーバーヘッド・…

巨匠と”だるま”

〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊳ 開髙健とサントリーウイスキー・オールド 開髙健は言わずと知れた文学界の巨匠である。ベトナム戦争時に特派員として従軍した体験を元にした『輝ける闇』『夏の闇』は、不朽の名作として名高い。(『花終る闇(未完)』を…