〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊺ 【サンシャイン60(超高層ビル)】 東京・池袋の「サンシャイン60」は「サンシャインシティ」のランドマークとして、1978年に建設された超高層ビル(239.7m)である。竣工時は東洋一、1990年に東京都庁舎が完成するまで…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉗ 【マツダ サバンナGT(RX-3)】 初愛車が「プレスト・ロータリークーペ」だったということは何度か書いたが、愛車以外のロータリー車にまつわる話も書いておこう。 青春には夏が似合う。個人的な思い込み、決めつけでしかない…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉖ 【ダイハツ オート三輪(型式不明)】 日本では、GHQによって戦後しばらく乗用車の生産が禁止されていた。ただし、戦前から作られていた三輪自動車は規制されなかったので、東洋工業(現マツダ)・発動機製造(現ダイハツ)な…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊹ 【水飲み鳥(平和鳥・ドリンキングバード)】 昭和のある時期、よく見かけた玩具(インテリア?)である。 トレンディドラマのお洒落なマンションの部屋にはメタリックな、振り子運動を繰り返す球体や幾何学図形のポールが…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉕ 【富士重工業(現スバル) スバル360】 愛車遍歴といってもお粗末なものなのだが、5台のマツダ車を乗り継ぎ、諸般の事情からスバル車に乗り換えたのが平成の初めだった。 以来すっかり“スバリスト”になってしまったが、「愛車…
〈昭和の忘れもの>バイク編㉘ 【スズキ GT750】 ホンダCB750fourが火付け役となってナナハンブームが沸き起こった最中、スズキは2サイクルのピックアップを生かすべく、2サイクル・水冷3気筒・4本マフラーという特異なレイアウトを持つGT750を世に送り…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊸ 【ポータブルオーディオ≒ウォークマン】 これまで2輪・4輪をはじめカメラ、AV(オーディオヴィジュアル)関連といった“機械モノ”については一通り齧ってきた。 そんな中で頑なに手を出さなかったものがある。「ポータブル…
〈昭和の忘れもの〉クルマ番外編 【マーシャルの補助ランプ】 昭和のある時期まで、クルマのボディーの造形についてはデザイナー以下製作チームの努力によって魅力的なものも多かったが、“顔”の構成要素のヘッドランプについては自由度が低かった。レンズお…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊷ 【片岡義男ワールドがバイブルだった頃】 タイトルに惹かれて手に取ったあの時以来、すっかりその小説世界に魅せられてしまった。 片岡義男は70年代半ばから80年代に一世を風靡した作家(著述家)である。現在も広く活躍さ…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉔ 【日産 ブルーバード(6代目・910型)】 20代の初め、毎日の出勤は苦ではなかった。と言って、決して仕事が楽しかったわけではない。往復のドライブで気分をリセットすることができたからだ。 身の程知らずというか、生意気に…
〈昭和の忘れもの〉バイク編㉗ 【ヤマハ トレール250DT-1】 以前、兄貴分のヤマハRT360について書いた。乗っていた人物のキャラが特異だったので先行したが、知名度・人気共に高かった250DT-1(DT250)を忘れるわけにはいかないだろう。 *DT250は250DT-1の…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊶ 【『VAN』のジャケット】 自慢じゃないが、ファッションセンスがない。容姿に恵まれているわけでもないので、何を着たところで変わらないと端から諦めている。それでも思春期には人並みに流行りモノにアンテナを張り、最低…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉓ 【マツダ ランティスクーペ・タイプR】 1980年代から90年代初頭のバブル崩壊まで、国産自動車メーカーは絶頂期にあった。物(車)さえ有ればいくらでも売れるという状況で、殊にトヨタ・日産の2大メーカーの強大な販売網はそ…
〈昭和の忘れもの〉バイク編㉖ 【ホンダ CB750K part2】 端的に言えば優等生。それが1ヶ月程過ぎた時点での、新しい相棒・CB750Kに対する感想だった。 4気筒DOHCエンジンは静かで滑らかそのもの。見た目もメカニカルで美しく、バイク全体のオーソドックスな…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊵ 【レーザーディスク】 好奇心は豊かな心の発露である―――それは「新しいモノ好き」と同義だと思い込んでいたが、どうやらそれは間違いだったようだ。なぜなら、好奇心探求のゴールには達成感があるが、新しいモノを手に入れ…
〈昭和の忘れもの〉クルマ番外編 【MOMOのステアリング】 愛車遍歴と言えるほどクルマを乗り継いできたわけではないが、一点だけ拘りがあり、新車に入れ替える際には必ずステアリングを交換している。 何事にも懐具合と要相談の小市民には大衆車クラスしか手…
〈昭和の忘れもの〉バイク番外編 【片岡義男のオートバイ讃歌『単車』 日本コロムビア(株)】 作家の片岡義男氏監修「オートバイ讃歌3部作」第3弾で、旧車ファンなら誰もが知る8台の走行音(エンジン音・排気音・メカニカルノイズ)が収められたレコード…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊴ 【『小さな恋のものがたり』みつはしちかこ著(立風書房、学研)】 「呪縛」や「亡霊」といった不穏なワードが続いたので、今回は目一杯メルヘンタッチな話題である。 『小さな恋のものがたり(1~46集)』通称「ちい恋」…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉒ 【スズキ マイティボーイ】 時折通る川沿いの草叢(くさむら)に、「マイティボーイ」が放置(不法投棄?)されていた。1983年にスズキから発売された、軽の“ピックアップトラック”である。 2代目「セルボ」のBピラー後方を切…
〈昭和の忘れもの〉バイク編㉕ 【ホンダ CB750K】 CB750fourの後釜に、10年ぶりにフルモデルチェンジされたCB750Kが収まることになった。(愛車は新型のマイナーチェンジ版) エンジンは4サイクル4気筒で排気量も同じ750㏄だがDOHC(ダブル・オーバーヘッド・…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊳ 開髙健とサントリーウイスキー・オールド 開髙健は言わずと知れた文学界の巨匠である。ベトナム戦争時に特派員として従軍した体験を元にした『輝ける闇』『夏の闇』は、不朽の名作として名高い。(『花終る闇(未完)』を…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉑ 【ファミリア 3ドア1600GT】 スタッドレスタイヤを組んだホイル 災厄が続いた「ファミリア1500XGi」に見切りをつけ、7代目の「ファミリア1600GT」に買い替える決心をした。ロータリーは規格外として、1400から1500へと段階を…
〈昭和の忘れもの〉バイク編㉔ 【CB750four part3】 ようやく電気系統のトラブルから復調した頃だった。 バイクの神(そんな物が存在するのか?)はとことん底意地が悪いらしく、小市民に次なる試練を与えた。1速から2速にギアチェンジする際、稀にギア抜け…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊲ 【CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)】 過日、記録映画『CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL/TRAVELIN’ BAND』を観た。記録フィルムなので当たり前だが、スクリーンに映し出されていた4人のメンバー(ジョ…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編⑳ 【トヨタ スプリンター1200SL】 トヨタの「カローラ」は最多販売車種としてギネスにも認定されたロングセラーカーで、「スプリンター」は同車から派生した姉妹(兄弟?)車である。 販売期間が長いこともあり、初代カローラ発売…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊱ 【レスカ(レモンスカッシュ)】 無性にレモンスカッシュが飲みたくなった。 コンビニへ行けばその類いの商品が並んでいるが、ふと浮かんだのはかつて喫茶店で飲んだ、あのビジュアルと味だった。悲しいかな、近隣に提供し…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編⑲ 【スズキ フロンテクーペGX】 新規格(550㏄)の軽自動車が目立ち始めた頃だ。地元中学校の同窓会があり、懐かしい顔が集まった。懐かしいと言っても7、8年ぶりくらいの、何とも中途半端なものだった。 散会してからお決まり…
〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㉟ 【日劇ミュージックホール(NMH)】 少しだけ艶っぽい話である。 日劇(日本劇場)といえばかつては映画興行をはじめ「ウエスタンカーニバル」で一世を風靡し、娯楽の殿堂としてショービジネス界の人間にとっては憧れの場…
〈昭和の忘れもの〉バイク番外編 【『がむしゃら1500キロ』浮谷東次郎(ちくま文庫)】 浮谷東次郎という名前をご存じの方はよほどのカーレース通か、年季の入ったバイクファンに違いない。彼は1942年(昭和17)千葉県市川市に生まれ、1965年に鈴鹿サーキッ…
〈昭和の忘れもの〉クルマ編⑱ 【ファミリア1500XGi part2】 「赤じゃないけど文句ある?」 そう啖呵を切って購入を決めたファミリア1500XGiだったが、適度にスポーティーで且つ身の丈に合った、実用性の高いクルマだと本音で納得していた。ディーラー担当者…